東京・世田谷区の駒沢オリンピック公園で9月14日午後「太い木が倒れて自転車の女性にぶつかってけがをした」と110番通報がありました。女性はけがをして病院に搬送されましたが、意識はあるということです。
木は駒沢公園のランナーなど人通りの多いところで根元から折れ、倒れました。公園の管理事務所によりますと倒れた木は高さ10メートルほどの桜の木で、15日の午前中に撤去作業を行ったということです。
公園の利用者からは「もう(1964年の)東京五輪から年数もたっているから、もう少し木の点検をしてほしい」「老木は結構あると思う。雨が降った後や豪雨があったから、根本が緩んでいたりといった危険は確かにあるのかな」などという声も聞かれました。
専門家によると、東京は、1964年の東京オリンピックを機に植えられた木が多く、60年ほどがたった今、倒れてしまう木が増えているといいます。
公園の管理事務所によると、木の点検はほぼ毎日行っていて、事故当日の朝も、目視や木をたたいて音で確認したところ、異常は見られなかったそうです。
管理事務所は今後、折れた原因を樹木医に調べてもらうほか、公園にある桜の木およそ130本全てを点検していく方針です。
【危険な木を見分けるポイント】
- 大きな木だがこの時期に葉がない
- 斜めに傾いている木
- 枯れ枝がある木
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